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ATON

エイトン

ブランドについて

2016年に久崎康晴氏が立ち上げたブランドATON(エイトン)は、デザインはベーシックでシンプルなものが多く、比較的万人受けするスタンダードなコレクションを展開しています。シルエットも美しく現代のトレンドに沿った「ユニセックス」なデザインが、数多くのファッション好きから熱烈な支持を得ています。ここでATON(エイトン)の歴史や魅力について触れていこうかと思います。

ブランド名の「エイトン(ATON)」の由来は英語で「A to N」で日本語にすると「あ」から「ん」までとなり、つまり「最初から最後まで」という意味だそうです。最初の素材選びから仕上がりまで生産者とのコミュニケーションをとり、生産背景を理解した上でモノづくりがしたいという久崎康晴氏の素敵な思いが込められています。

この最初から最後まですべての過程を大事にするという事は、もちろん一番最初のステップである素材選びにも抜かりはありません。ATON(エイトン)の服で使用されているものは、インドの綿花を丁寧に手摘みし、和歌山で編み立てた「SUVIN COTTON(スビンコットン)」や、モンゴルで育ったふたこぶラクダの原毛を愛知県一宮市で織り上げた「PURE CAMEL(ピュアキャメル)」などの厳選されたものを使っています。やはり素材選びは基本であり最も大事なプロセスである事は間違いありません。

また素材だけでなくATON COLOR（エイトンカラー）と呼ばれるブランド独自の染色方法にもこだわりがあります。こちらは植物や鉱物で染色し、媒染剤を使用しない堅牢技術を使うことでエイトン独自のカラーを出すことが可能となります。このエイトンカラーは色落ちも少なく、自然素材の色に「深み」を感じられて大変魅力的です。2022年コレクションに発表したものは、京都の藍染め職人が収集していた江戸時代の古布を参考にしたと言われています。このカラーリングもどんどん研究していますので私たちも楽しみの一つですね。

設立わずか2年の2018年12月には、東京の表参道に直営店ATON AOYAMA(エイトンアオヤマ)をオープンさせ、その勢いはますます加速していっています。

またATON(エイトン)の購入先ですが、「ATON AOYAMA」がやはり一番品揃えが豊富ですが、地方在住で実際に手に取ってみたい方は大手セレクトショップUNITED ARROWS（ユナイテッドアローズ）やTOMORROWLAND（トゥモローランド）が取り扱っていますので、もし足を運べる方は是非そちらを覗いてみて下さい。

ブランド名の由来の通り、素材選びから完成までの生産過程や、その過程に携わる人々に「思いを馳せる」る事が出来ます。洋服１枚の中に沢山のストーリーが詰まった、日本で数少ないブランドといえるでしょう。これからも楽しみなブランドです。