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CAMIEL FORTGENS

カミエルフォートヘンス

2014年、オランダのアムステルダムにてCAMIEL FORTGENS（カミエルフォートヘンス）が設立した比較的新しいブランドで、デザイナー自身の名前がそのままブランド名となっています。

14歳の多感な時期からファッションに興味を持ち、その後、世界有数のデザイン学校であるINDUSTRIAL DESIGN ACADEMY EINDHOVEN入学して、芸術・建築・デザイン様々な分野の勉強をしました。驚くべきは卒業後にすぐにブランドを立ち上げたという事です。通常であればどこかのブランドで仕事をして多くの経験を経て独立するパターンがほとんどですが、CAMIEL FORTGENS（カミエルフォートヘンス）のバイタリティ溢れる行動力には感心させられます。

コンセプト

出身であるオランダのローカルビジネスであることを誇りし、またファッション業界以外にも、社会規範や社会情勢などに高い関心を持っています。一体どのような服が人々にとって良いものなのかを考え、既成概念に捉われず伝統や慣習などの人と人の繋がりにかかわる社会規範をコンセプトとしています。「ファッション」というアパレル業界だけに注目せず、様々な分野から俯瞰してみることが出来る事が強みではないでしょうか。

「私の作品の重要なテーマは『不完全さ』です。」CAMIEL FORTGENS（カミエルフォートヘンス）氏はそう語っている様に、出来上がった洋服を見てみますと、縫い目もあえて真っ直ぐに縫い合わせないなど実にユニークなコンセプトです。この遊び心を忘れない事が大きな魅力のひとつです。

「とにかく完璧なものを見せすぎている、作り込んだユートピアを見せすぎているのではないか…」この哲学とも呼べるこのマインドが根底にあります。

また『不完全さ』を求めているからと言って素材には決して妥協はありません。やはりベースである生地がしっかりしたものでないと、本当に「不完全」となってしまいます。洋服の基本をきちんと押さえ、そこから型を崩すという手法ですので完成されたものはしっかりとした、長く着れるアイテムに仕上がります。この絶妙なバランス感覚は視野を広くもっている証ではないかと思います。

「堅実」と「不完全」という一見、正反対に思えるものに「遊び心」を加えて進んでいくとてもユニークなブランドです。日本ではまだ注目度はそこまで高くなく、また流通量も限られてますのであまり他人と被らないのもファッション好きには大きなポイントといえます。今後ファッション業界をけん引する有数のブランドに成長する可能性を秘めていますので、是非ともチェックしてみて下さい。