HERNO
ヘルノ
HERNO(ヘルノ)について
現在では冬になるとよく見かけるようになったHERNO(ヘルノ)のダウンですが、男性より女性のほうがよく着用している姿を見かけます。このダウンはとてもスタイリッシュで、上手に着こなす事ができれば周囲の方から一目置かれる事でしょう。ここでHERNO(ヘルノ)の詳細や歴史について触れていこうかと思います。
1948年イタリア北部のマジョーレ湖の小さな町レーザで誕生した、ラグジュアリーアウターブランドHERNO(ヘルノですが、現在はダウンジャケットなどファッションブランドのイメージが強いのですが、創業当初はレインコートをメイン事業としていました。それは水場が近いため雨や霧など多湿な地域のため創業者のジュゼッペ・マレンツィとその妻のアレッサンドラ・ダイアナは機能的なレインコートを作って、レディースウェアのリバーシブルコート、フィールドジャケットなどを誕生させています。またブランド名は工房の近くにあり、天然の動力源として使用されていたエルノ川に由来しています。
そして1960年代に入るとヨーロッパ内でのブランドの流通も始まり、カシミアのダブルフェイスコートを制作して高い評価を受け、その後レディースウェアなど、レインコートだけでなくコート・ジャケット・ドレス・スーツなど着実にアイテム数を増やしていきました。 また日本には1968年に市場へと参入しています。
2007年に創業者のジュゼッペ・マレンツィ氏から息子のクラウディオ・マレンツィ氏に経営が受け継がれ、当時としては画期的な「20デニール」のナイロン素材を使用した軽量パッカブルダウンを発表します。この「デニール」とは糸の太さを表す単位のことで、数字が大きければ大きいほど太い糸を使用しています。つまりデニール数が大きいほど厚手になり強度が増すので、アウトドアウェア好きの人ならこの「デニール数」を気にする方も多くいらっしゃいます。
翌年の2008年にはNEIL BARRETT(ニールバレット)とコラボしたダウンウェアを発表し、これが大きな反響を呼び大ヒットとなりました。その理由は羽毛を直接ポリエステルのコート生地内に入れるという特殊な技術が採用された為です。この技術により従来のダウンジャケットよりもなんと25％も軽量に仕上げる事に成功しました。。このコラボダウンにより日本においてはダウンジャケットのイメージが定着したのでなないかと推測されています。
2012年、ゴア社とのパートナーシップにより、防水性に優れたGORE-TEX（ゴアテックス）など高機能素材を使用した新コレクション「ラミナー」発表しています。その後2015年には「パッカブルダウン」が進化し、7デニール素材を使用した「７DEN」を発表します。この流れで2017年には5デニール素材を使用したパッカブルダウン「5DEN」を発表していきました。
「ラミナー」コレクションにヘルノオリジナルファブリックが追加されて2019年には機能性にファッション性を兼ね備えたアイテムになっています。2020年には新ライン「グローブ」を発表しています。こちらはグリーンな未来を目指すサステナブルなプロダクトを集約したものです。2023年よりファッション分野だけでなくその他の分野へと展開していき、スペインの名門サッカーチームであるFCバルセロナに公式ウェアを提供して大きな話題を呼びました。
コラボアイテムについて
またユニークなブランドとのコラボレーション企画を行っていて、SCARPA(スカルパ)とのコラボでGORE-TEX(ゴアテックス)のスニーカーを出したり、NEIL BARRETT(ニールバレット)とのコラボではダウンジャケットも出しています。そして驚いたのが時計メーカーであるCASIO（カシオ）とのコラボで『HERNO Laminar G-SHOCK』を出すなど、実にユニークな試みを積極的に行っています。
HERNO(ヘルノ)の4つのキーワード
HERNO(ヘルノ)が大切にしていることが4つあります。
①エルノ川 — 創業に由来する、イタリア レーザの町を流れる川（Erno, the river whose name links the company to its origins）
②エクセレンス — 妥協のない追求と革新から生み出される卓越したプロダクト（Excellence, built on research and innovation）
③エシックス — 透明性こそが価値あるもの（Ethics, because transparency is more than a value）
④エコロジカル サスティナビリティ — 未来へ続く環境保護への取り組み（Ecological sustainability, always looking towards the future）
このキーワードがHERNO(ヘルノ)のバックボーンだともいえ、この4つのキーワードを忘れない限りはしっかりとしたモノづくりを続けていくことでしょう。
HERNO(ヘルノ)をお売りになるなら
キレイ目のダウンをお求めになる方はMONCLER(モンクレール)かHERNO(ヘルノ)のどちらかを購入される場合が多い印象を受けます。どちらのダウンも素晴らしいのですが、「より都会的」に「よりスタイリッシュ」なものを追求するならばHERNO(ヘルノ)のダウンを個人的にはオススメ致します。特に「デニール数」の低いものは着心地は良いのですが、やはり強度に劣りますので、なるべくなら街着としてご使用された方が良いと思います。
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