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ジバンシィ

GIVENCHY(ジバンシィ)の歴史について

「モード系ファッション」が好きな方ならお馴染みのブランドですが、ファッション関連だけでなく現在ではコスメや香水なども幅広く展開しています。そんなフランスを代表するGIVENCHY(ジバンシィ)の歴史について説明させていただきます。ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

ブランドの創業者はHubert de Givenchy（ユベール・ド・ジバンシィ）で、1927年2月21日にフランスのパリ郊外のボーヴェに誕生しました。由緒ある貴族家系出身でなんと父親は公爵の称号を持つほどの人物でした。1932年、ジバンシィ5歳の時、父親が亡くなり祖父の元で育ちます。そして1937年に開催された「パリ万博」で衣装の展示を見た事をきっかけにデザイナーの道を歩む決心をしたそうです。

その後1944年にパリの美術学校へ進学し、18歳にはデザイナーの「ジャック・ファット」と出会い、彼のメゾンで経験を積みます。その後もCHRISTIAN DIOR(クリスチャン-ディオール)、などでデザイナーの経験を積んでElsa Schiaparelli(エルザスキャパレリ)のモデリスト兼主任となります、1951年自身初となるコレクションを発表しました。コットンのベーシックなドレスやブラウスを発表し、特にシャツ地で作ったオープンカラー、ラッフル袖の「ベッティーナ・ブラウス」は注目を集めます。そのコレクションはとても革新的なもので、周囲から高い評価を受けました。そして「モードの神童」と呼ばれるほど衝撃的なインパクトを与える事に成功しました。

翌年の1952年についに独立し自身のメゾンGIVENCHY(ジバンシィ)を設立しました。アトリエはパリのアルフレッド・ヴィニー通り8番地に構えて、ここからブランドの歩みがスタートします。当時の革命的なスタイルであり、CHRISTIAN DIOR(クリスチャン-ディオール)の「ニュールック」と呼ばれる(女性の体のシルエットを最大限に生かした華麗なもの)でしたが、このトレンドとは真逆にいく事でで大きな注目を集める事に成功し話題となりました。

また1954年にはオードリーヘップバーン主演映画の「麗しのサブリナ」の衣装を担当しました。そして翌1955年には「自由なライン」として発表したウエストもヒップもない「シュミーズドレス」がとても大きな話題となります。さらに1956年には「GIVENCHY UNIVERSITY」というレディースウェアラインを発表します。

1962年に香水を発表して洋服などのアパレル関連以外の事業も展開していき、さらに1972年に男性用化粧品を発表します。現代では男性用の化粧品は特に珍しくはありませんが、1970年代初頭に打ち出した事は衝撃的で「時代の先を読む力」に長けていた事がわｋります。そして1973年に「GENTLEMAN GIVENCHY」というメンズウェアライン発表してどんどん新しい挑戦を試みます。

その後、大手のLVMH社が香水関連の会社「パルファム・ジバンシィ」を1987年に買収し、さらに翌年の1988年にジバンシィ(クチュール)を買収します。これにより創業者であるHubert de Givenchy（ユベール・ド・ジバンシィ）は名誉会長兼芸術部門の責任者として活動する事になります。そして1995年、オートクチュール・コレクションを最後にHubert de Givenchy（ユベール・ド・ジバンシィ）が引退する発表がありました。

そして後任にはJohn Galliano(ジョンガリアーノ)が就任しますが、1996年にはガリアーノ氏はディオールのデザイナーに就任する事になります。そして後任でALEXANDER McQUEEN(アレキサンダーマックイーン)がオートクチュールとプレタポルテの主任デザイナーになります。

ALEXANDER McQUEEN(アレキサンダーマックイーン)は2000年にメンズラインも担当する事になり、ブランドは再び世間から注目を集めるようになります。順調に進んでいるかと思えましたがALEXANDER McQUEEN(アレキサンダーマックイーン)の個性が強くなり、元来持っていGIVENCHY(ジバンシィ)の特徴が消えてしまいプレスからは批判を受ける事になります。その後LVMHグループとの関係が悪化する出来事が起こります。それはマックイーンは自社株の大半を「グッチグループ」に売却するという行為を行います。これを機にマックイーンはGIVENCHY(ジバンシー)を離れる事になりました。

2001年からJulien Macdonald(ジュリアンマクドナルド)がオートクチュールとプレタポルテの4代目の主任デザイナーに就任する発表があり、そのファーストコレクションは過去に深い繋がりのあった「オードリー・ヘップバーンとジバンシィ」の回顧展的な内容でした。

メンズウェアラインのクリエイティヴディレクターにOZWALD BOATENG(オズワルドボーテング)が2003年に就任します。後にコンサルタントや役職が変更となります。2005-06年秋冬よりレディースウェアラインのクリエイティヴディレクターにRICCARDO TISCI(リカルドティッシ)就任します。後にRICCARDO TISCI(リカルドティッシ)がメンズ・レディースの両ラインを手がけることになります。

また日本においては2014年に東京の表参道に日本初の路面店をオープンさせました。ブランドの特徴であるモードな雰囲気は日本国内にも受け入れられ、大きな反響を呼んでいます。

約12年間という長きに渡りクリエイティブ・ディレクターを務めたRICCARDO TISCI(リカルドティッシ)が2017年に退任してしまいます。そして後任として、Chloe（クロエ）で働いていたClare Waight Keller(クレア・ワイト・ケラー)が新アーティスティック・ディレクターに就任する発表がありました。クレア・ワイト・ケラーはウィメンズ・メンズコレクション、アクセサリー、そしてオートクチュールコレクションまでブランドの全てのコレクションを担当するディレクターとなります。

そして残念ながら創業者のHubert de Givenchy（ユベール・ド・ジバンシィ）が2018年に91歳で死去してしまいます。「モードの神童」とまで呼ばれ、フランスの「モード界」を大きく進歩させた彼の功績は多大なるものでした。今後もこの偉大な功績は次の世代に脈々と受け継がれていく事でしょう。

2019年にはClare Waight Keller(クレア・ワイト・ケラー)が本格的にプロデュースした2020年春夏メンズコレクションを、フィレンツェで行われる「ピッティ・ウォモ」でゲスト・デザイナーとして発表します。翌2020年には約3年間務めたアーティスティック・ディレクターを退任します。

クリエイティブ・ディレクターの後任にはMatthew M. Williams(マシュー・M・ウィリアムズ)就任し、10月にフランスのパリで最初のコレクションを発表しました。2021年にはパルファムジバンシイのメイクアップアンドカラーアーティスティックディレクターであるNicolas Degennes（ニコラ・ドゥジェンヌ）の退任発表がありました。彼はなんと20年以上にわたってブランドのメイクアップ部門に携わってきた功労者です。また後任にはThom Walker(トムウォーカー)が就任しています。

また近年では「GIVENCHY × DISNEY 」という、あの世界のディズニーとコラボした夢のようなアイテムも販売しています。フクフクではこのコラボアイテムの高価買取を行っております。もし売却を考えている方は一度当店へお問合せ下さいませ。

大女優「オードリーヘップバーン」との関係

GIVENCHY(ジバンシー)と「オードリーヘップバーン」との繋がりは深いもので、1954年には「オードリーヘップバーン」主演の映画「麗しのサブリナ」の衣装を手がけアカデミー衣装デザイン賞を獲得します。その後もヘップバーンとの関係は続き1957年の「パリの恋人」、1961年の「ティファニーで朝食を」、1963年には「シャレード」、1966年の「おしゃれ泥棒」などの多くの映画の衣装を担当してオードリーヘップバーンはGIVENCHY(ジバンシー)のシンボル的存在でした。また面白いエピソードがありGIVENCHY(ジバンシー)がヘップバーンに送った香水は「ランテルディ」と名付けられました。これはフランス語で「禁止」を意味し、ヘップバーンが「私以外は使ってはダメ」と言った事か「ランテルディ」の名前になったと言われています。

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