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HIROKO KOSHINO

ヒロココシノ

HIROKO KOSHINO(ヒロココシノ)とは

日本のファッションブランドであるHIROKO KOSHINO(ヒロココシノ)はデザイナーの小篠弘子によって設立されたブランドです。大阪の岸和田市に1937年にテーラーの父である川崎武一氏とファッションデザイナーの母の小篠綾子氏の長女として誕生しました。妹のコシノジュンコ氏、コシノミチコ氏と共に「コシノ三姉妹」として有名で小篠三姉妹として活躍しています。他の２人も「ジュンココシノ」、「ミチココシノ」とそれぞれブランドを持って活躍しています。

高校卒業後の進路は東京の文化服装学院へ進学していて、在学中にはスタイル画の大家・原雅夫氏に師事していていました。在学中よりキャリアを積み、東京、ローマ、上海、ソウルなど日本国内だけでなく海外でのコレクションを発表するなど早くから才能を開花させます。卒業後は銀座小松ストアー(現ギンザコマツ)のヤングレディース専属デザイナーとなっています。ちなみに文化服装学院の卒業生には、高田賢三(KENZO)、山本耀司(YOHJI YAMAMOTO)、津森千里(tsumori chisato)、長尾智明/NIGO(A BATHING APE)、宮前義之(ISSEY MIYAKE)など世界的に活躍するそうそうたる人物が同校を卒業しています。

大阪心斎橋にオートクチュールのアトリエを1964年に設立。1977年には東京コレクションに参加をしています。そして1982年にイトキンのサポートにより自身のブランドを立ち上げ、さらには世界最大のファッションショーであるフランスのパリコレクションに参加もしました。同年にはヒロココシノインターナショナルを設立(後に株式会社ヒロココシノに社名変更)しています。

そしてヒロココシノデザインオフィス・パリを1991年に開設しましたが、バブル崩壊後の1993年に一度パリコレ参加を取りやめる事にしました。その後も活躍を続け1997年「第15回毎日ファッション大賞」、「2001年大阪芸術賞」を受賞するなど、レディースファッション業界での地位を確固たるものにしています。

2002年には「仄かと閃き」展と題した墨絵の個展を東京、札幌、福岡県の小倉にて開催し、2004年には兵庫県の芦屋市からの要請を受け、ファッションをはじめ書画、絵画などこれまでの創作活動の集大成として「コシノヒロコ展」を芦屋市立美術博物館にて開催しました。そして2007年にはデザイナー生活50周年を迎えます。本当に長きに渡り日本のレディースファッション業界を牽引してきたことが伺えます。

2008年に「株式会社ヒロココシノデザインオフィス」から「株式会社ヒロココシノ」に社名変更を実施し、そして一度取りやめていたフランスのパリコレクションに2009年に復帰しています。2018年には「コシノヒロコ：バウハウスの香り」展をアメリカのニューヨークで開催しました。同年の春夏コレクションより、コシノヒロコがデザイナーを務めるブランドre:edition project 165 (リエディションプロジェクト165)がデビューしています。

2022年秋冬シーズンより、2020年以降休止していたメンズラインであるHIROKO KOSHINO HOMME COLLECTION（ヒロココシノオムコレクション）を再び再始動させます。また同年にはとてもユニークな挑戦しました。

それは「ヒロココシノ 2022年春夏コレクション」を、XANAのチームが現実の服の写真を元にアバターの形に合うように、3DCGに起こす形でリデザインしたものです。これはコシノさんが次世代のデジタルファッションへの挑戦を検討していたので、このコラボレーションが実現しました。そしてこのウェアラブルNFTは、販売開始から45分で全500NFTが即完売するなど、新たなファッションの形としての可能性を大いに感じた出来事でした。

長年グローバルな展開を行ってきたコシノ氏は、次の時代のファッションとしてデジタルファッションへの挑戦を積極的に検討しており、それが今回のコラボレーションのきっかけとなりました。また近年の日本のファッション業界でも「NFT」が注目されていてANREALAGE(アンリアレイジ)が発表したNFT作品が日本初のNFT美術館「NFT鳴門美術館」によって5000万円で落札されるなど注目されています。